来年のiPhone Pro、総ガラスデザイン計画は継続とBloombergが報道

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Apple(アップル)が来年発売予定の「iPhone」20周年モデルで検討しているとされる総ガラス調デザインについて、計画中止の噂が浮上していたが、米Bloombergは「計画は変更されていない」と報じた。iPhoneファンの間で注目を集めていたデザイン刷新の行方に、あらためて注目が集まっている。
証券アナリストが「計画中止」を指摘
今回の報道の発端は、証券会社Jefferiesのアナリストによる分析だ。サプライチェーン調査の結果、20周年モデルとして噂されていた総ガラス製iPhoneの計画が、量産時の歩留まりの悪さを理由に中止されたとの見方を示し、Apple株の目標株価を285.56ドルから263.66ドルに引き下げた。アナリストはこれを「高価格帯iPhoneでの収益改善戦略にとって大きな痛手」と表現している。
Bloombergは「計画は継続中」と反論
一方でBloombergは、社内で「V73」「V74」と呼ばれる来年のiPhone Proモデルについて、「新しいガラス調デザインを採用する見込み」と報じた。背面と前面にガラス素材を使用し、側面にかけて緩やかにカーブさせつつ、中央部には金属製のフレームを配置する仕様になるという。Bloombergは「Appleの製品ロードマップに変更はない」と明言し、Jefferiesの見立てを事実上否定した形だ。
当初案からは設計変更があった模様
Bloombergの報道によれば、Appleのデザインスタジオが当初構想していたのは、金属パーツをほとんど使わない、より野心的な総ガラスデザインだったという。しかしガラスパネル同士の接合に技術的な問題が発生し、量産化のめどが立たなかったことから、早い段階でこの案は見送られたとされる。現行の金属フレームを組み合わせた仕様は、その後の改良版という位置づけのようだ。
Apple自身はこれらの噂について公式にコメントしておらず、正式な発表はまだない。来年のiPhone Proの実際のデザインがどうなるかは、今後の続報を待つ必要がありそうだ。
エンタモ編集部の視点
アナリストの「計画中止」報道をBloombergが打ち消すという展開は、Appleの製品情報がいかに市場を動かすかを示している。20周年モデルという節目だけに、デザイン刷新の真偽が株価にまで影響する。
サプライチェーンから読み解かれる企業秘密
総ガラスデザインの歩留まりという製造現場の情報が、アナリストを通じて株価予想にまで反映される。これは、Appleほどの企業になると、製品そのものが発表される前から、その製造過程が投資判断の材料になることを意味する。噂と公式否定が交錯するなかで、ファンの期待は高まっていく。20周年という記念すべきモデルで、Appleがどこまで大胆なデザイン刷新に踏み切るのか、注目は続く。
「歩留まりが悪い」は、必ずしも中止を意味しない
歩留まりとは、製造した数のうち基準を満たした良品の割合のことです。新しい構造の部品では、量産の初期にこの数字が低くなります。10個作って3個しか使えなければ、1台あたりの原価は跳ね上がります。
ただしこの数字は、作り続けるうちに上がっていくのが普通です。工程の調整が進み、不良の原因が特定されていくためです。だから「現時点で歩留まりが悪い」という事実から導ける結論は一つではありません。中止したのかもしれないし、時期を遅らせただけかもしれない。
今回、アナリストは供給網の調査から中止と判断し、報道機関は計画継続と伝えました。どちらも同じ状況の別の側面を見ている可能性があります。部品の発注が止まっていれば供給網からは中止に見えますし、社内で開発が続いていれば継続に見えます。発表前の情報は、こういうずれ方をします。
出典:9to5Macより。翻訳・要約はエンタモ編集部。