『マリオカート ワールド』メインテーマの生バンド収録映像を任天堂が公開

ゲームの音楽がどう作られているかは、あまり表に出てきません。任天堂が収録の現場を映像で公開するのは珍しく、それ自体がニュースになっています。何が映っているのかと、この公開の意味を整理します。
公開された内容
映像は2本で、いずれもスタジオでの演奏を収めたものです。
- 曲:「Title Theme」と「Crown City」
- 形式:フルバンドによる生演奏の収録
- 場所:東京のサウンド・イン・スタジオ
- 背景:全14時間のサウンドトラックがNintendo Musicに出そろったことを記念
- 配信:任天堂の公式チャンネル
ゲーム音楽が「生演奏」で録られるということ
ゲームの楽曲は、すべてが人の演奏で録られているわけではありません。打ち込みで作った音源をそのまま使う場合も多く、そのほうが差し替えや調整が容易です。
それでも生演奏を選ぶのは、揺らぎが残るためです。同じ譜面でも、人が演奏すれば少しずつ違う。テンポの伸び縮みや、音の立ち上がりの微妙な差が、聴いたときの印象を変えます。
ただし手間は大きく増えます。演奏者を集め、スタジオを押さえ、何度も録り直す。この工程を経た曲かどうかは、聴いただけでは分かりにくい。だからこそ、映像として見せる意味が出てきます。
サウンドトラックを「配信で全部出す」という形
全14時間という分量は、円盤で出すには大きすぎます。分割して複数枚にすれば価格が上がり、買う人が限られる。
配信であれば、この制約がありません。収録した曲をすべて出せることになります。走行中に流れる曲の変化まで含めて記録するとなれば、それだけで長時間になります。
今回の映像公開が「サウンドトラックが出そろった」タイミングに合わせられているのは、この配信を聴いてもらうための導線でもあるでしょう。作られ方を見せてから聴いてもらう、という順序です。
エンタモ編集部の視点
任天堂が音楽の収録現場を映像で公開すること自体が珍しい。生演奏かどうかは聴いただけでは分かりにくいので、見せることに意味があります。全14時間という分量は円盤では出せない規模で、配信だから全曲を出せたという面もあります。
出典:NME、GoNintendo、および任天堂公式チャンネルの公開映像。構成はエンタモ編集部。