『ウィッチャー3』リマスターが9月29日配信 既存所有者は無料、拡張も無料化

10年以上前の作品が、無料で作り直されて配布されます。見た目だけでなく戦闘や移動の作りにも手が入っており、追加費用なしで受け取れる内容としては異例の規模です。何が変わるのかを整理します。
変更される内容
発表されている改良点は、見た目にとどまりません。
- 映像:新しいテクスチャ、描画の刷新、パストレーシングへの対応、草木の表現改善
- 戦闘:手ごたえの調整、印(サイン)のエフェクト刷新、モンスターの挙動改善
- 移動:操作感の見直し
- 仕組み:スキルツリーとフォトモードの作り直し
- 新要素:装備の性能を保ったまま見た目だけを変えられる仕組みの追加
拡張パックまで無料になるという判断
この発表で目を引くのは、リマスター本体ではなく拡張パックの無料化のほうかもしれません。2本とも、単体でも高く評価されてきた内容です。
本編だけ持っている人が、追加費用なしでその先を遊べるようになる。売上の観点では、これまで買っていた人にとって不公平にも見えます。それでも実施するのは、この作品を今からでも始めてもらうことに価値があると判断したからでしょう。
シリーズの次作が控えている状況では、旧作を遊んだ人の数がそのまま次への期待につながります。無料化は宣伝費の一種だと考えると筋が通ります。
無料アップグレードという形が定着してきた
旧作を現行機向けに作り直すとき、別の商品として売るか、既存の所有者に無料で配るかという判断があります。
別商品にすれば売上が立ちますが、一度買った人にもう一度買わせることへの反発が出ます。無料にすれば直接の売上はゼロですが、遊ぶ人の数が戻り、話題になります。
この作品では過去にも、現行機向けの改良が無料で配られています。同じ判断を繰り返していることになる。所有しているソフトが年月を経て良くなる、という体験を積み重ねてきた会社だと言えます。
エンタモ編集部の視点
リマスター本体より、拡張パック2本の無料化のほうが判断として重い。売上の観点では、これまで買っていた人に不公平にも見えます。それでも実施するのは、次作を控えた状況で旧作を遊んだ人の数がそのまま期待につながるためでしょう。無料化は宣伝費の一種だと考えると筋が通ります。
出典:Polygon、CD PROJEKT RED のプレスリリース。構成はエンタモ編集部。