ガーミン新型ウェアラブル「CIRQA」心拍数トラッキング無料化に方針転換

ガーミンが発表した新しい画面レスウェアラブル「CIRQA」で、運動中のリアルタイム心拍数計測機能が有料プラン限定になっているとの指摘が海外で話題になった。しかし同社はこの反応を受け、方針を転換したことが報じられている。
当初は有料サービス限定だった心拍数計測
CIRQAは、腕時計型ではなくバンド型で画面を持たないタイプの健康・フィットネストラッカーで、WHOOPやGoogleのFitbit Airと競合する新カテゴリーの製品だ。しかし発売時点では、運動中の心拍数をリアルタイムで確認する機能が、有料サブスクリプション「Garmin Connect+」の加入者にのみ提供される仕様になっていた。心拍数トラッキングはこの手のデバイスにとって基本機能とも言える存在であり、無料で使える競合製品と比べて見劣りする点として指摘されていた。
ユーザーの声を受けガーミンが方針転換
スポーツテック分野で知られるDC Rainmaker氏への取材に対し、ガーミンはこの点について説明を行い、今後「Garmin Connect Mobile」アプリのアップデートを通じて、CIRQAユーザー向けにこの機能を無料開放する方針を明らかにしたという。
ガーミンは、CIRQAユーザーが心拍数トラッキング機能を利用できるよう、アプリの更新を行うとされている
ユーザーからのフィードバックを受けて早期に方針を修正した形で、発売直後の対応としては前向きな動きと言えそうだ。
サブスク不要の流れが広がる画面レス端末市場
WHOOPはこれまで画面レス型フィットネストラッカー市場をほぼ独占してきたが、利用には年間最大359ドルにもなるサブスクリプション加入が必須という点がネックとされてきた。これに対し、GoogleのFitbit AirやガーミンのCIRQAは、基本機能をサブスクなしで使える点を強みとして打ち出している。今回の心拍数機能の無料化方針は、こうした「脱サブスク」路線をより明確にする動きとも言えそうだ。今後、他メーカーもこの市場に参入してくるのか、動向が注目される。
エンタモ編集部の視点
基本機能を有料にして、反応を見て戻す。発売直後にこの経路をたどったこと自体が、この製品分野の競争の激しさを表しています。心拍数の計測は、この種のデバイスにとって付加機能ではありません。そこを有料にすれば、比較の土俵に上がれなくなる。
画面のないトラッカーが、機能をどこまで無料にするかで競っている
この分野の競争は、いま料金の形をめぐって起きています。本体を売り切るのか、月額を取るのか、その組み合わせをどうするのか。
先行するWhoopは、本体ではなく月額の契約で収益を得る形を採ってきました。逆にガーミンは長く本体の販売を主軸にしてきた会社です。その会社が基本機能を月額の側に置いたことが、今回の反発を招きました。買った人にとっては、買ったのに使えないという状態に見えます。
撤回の判断が早かったのは、この分野で一度ついた印象が長く残るためでしょう。健康のデータを預ける機器は、使い続けてこそ意味が出ます。最初の数週間で離れられると、そのあと戻ってきません。
料金の設計は機能の一部だ、という見方をすると、この一件は仕様変更として読めます。センサーの性能は変わっていませんが、製品としての性格は変わりました。
出典:Android Policeより。翻訳・要約はエンタモ編集部。