ビッグバン★セオリー新作、スチュアートとデニースが「ダークに」変化

大人気コメディドラマ「ビッグバン★セオリー」の新たなスピンオフ「Stuart Fails to Save the Universe」が始動する。製作陣にはチャック・ロリー、ビル・プラディに加え、新たにザック・ペンが参加。シェルドンとエイミーのノーベル賞受賞後を描く、シリーズ初の「続編」作品となる点が注目されている。
SF色の強いマルチバース設定に
本作は「ヤング・シェルドン」や「ジョージー&マンディの結婚」のような現実に近い作風とは異なり、本格的なSFコメディとして展開される。ハワード、レナード、シェルドンが開発した装置をスチュアートが誤って壊してしまったことから、宇宙全体を巻き込む大騒動が発生。中心メンバーがマルチバースを巡って現実を救う旅に出るという、これまでにないスケールの物語となる。配信はネットワーク局ではなくHBO Maxで行われる予定だ。
スチュアートとデニースは「よりダークに」
スチュアート役を演じるケビン・サスマンと、デニース役のローレン・ラプカスは、ScreenRantのインタビューで新作でのキャラクター像の変化に言及している。ラプカスは旧作を見返した際の驚きをこう語る。
「デニースがあんなに陽気だったことに衝撃を受けた。でも色々あった後だから、私自身も変わったし、彼女も変わっている」
サスマンも同様にスチュアートについてこう説明した。
「スチュアートはずっと不安を抱えたキャラクターだったけど、今回は状況が彼の不安レベルにようやく追いついた。ある意味これが彼の“心地よい場所”なのかもしれない」
物語冒頭からスチュアートとデニースは一度破局しており、デニースはスチュアートが死んだと思い込んでいたという展開も明かされている。再会後も互いへの気持ちは残っているようだが、世界の崩壊という状況を経て、二人の関係がどう変化していくかは今後の見どころとなりそうだ。
バリーやバートの立ち位置にも注目
記事では、終末的な状況がバリー・クリプキの悪い面を強めているように見えるとも指摘されており、今後の展開でどう変化するかが気になるところ。バートについては大きな変化は見られないとされているが、活躍の機会が増えることが期待されている。マルチバース設定のため、おなじみのキャラクターが登場する場合も、旧作とは異なる姿で描かれる可能性が高いという。
エンタモ編集部の視点
シリーズ初の「続編」という点が、この企画のいちばん重い部分です。過去のスピンオフはいずれも本編より前か、並行する時間を描いてきました。本編の後を描くということは、完結した物語の評価に手を入れる可能性があるということでもあります。
スピンオフには三つの型があり、今回は最も難しいものにあたる
ひとつ目は前日譚です。本編より前の時間を描くもので、『ヤング・シェルドン』がこれにあたります。結末が分かっているぶん安全で、本編の見え方を壊しません。
ふたつ目は、同じ世界の別の人物を並行して描く形です。『ジョージー&マンディの結婚』がこの位置にあります。本編の筋には触れないので、こちらも影響が限定的です。
そして三つ目が、本編の後を描く続編です。今回の『Stuart Fails to Save the Universe』はここに入ります。完結した物語の先を描くということは、あの結末で終わっていたはずのものに続きを足すということ。うまくいけば世界が広がりますが、外せば本編の余韻まで損なわれます。
加えて、配信先がネットワーク局ではなくHBO Maxになる点も無視できません。毎週決まった尺で放送する形式と、配信の形式では、話の運び方も表現の幅も変わります。マルチバースを扱うSFコメディという方向転換は、この移行と無関係ではないでしょう。
出典:ScreenRantより。翻訳・要約はエンタモ編集部。