マンU中盤補強加速、次の狙いはカマヴィンガやコネか

マンチェスター・ユナイテッドが今夏、中盤の立て直しに本格的に動いている。カゼミロがインテル・マイアミへ移籍し、マヌエル・ウガルテも長期の膝の怪我で離脱する見通しとなったことで、ミハエル・キャリック監督は新たな中盤の柱探しを続けているという。
サントス、ティーレマンスを獲得も「決定版」にはまだ遠く
英紙ガーディアンによると、ユナイテッドはすでにチェルシー出身のアンドレイ・サントス、そして元アストン・ヴィラのユーリ・ティーレマンスを獲得。両選手の合計移籍金は約8500万ポンドとされ、同紙は「同額を投じるならもっと悪い選択肢もあった」と、コストパフォーマンスの良さを評価している。ただし両選手とも、カゼミロのような「守備専門の破壊者」タイプではないと指摘されている。
次の狙い目はレアル・マドリードのカマヴィンガら
補強リストにはまだ名前が並ぶ。レアル・マドリードのエドゥアルド・カマヴィンガ、フラムのサンダー・ベルゲ、そしてフランス代表で注目を集めたマヌ・コネらが候補に挙がっているという。同紙はベルゲについて「経験豊富なアンカーでカゼミロの穴を埋められる可能性がある」としつつ、カマヴィンガやコネは前に出て動き回るタイプであり、必ずしも守備的ボランチの後継者探しにこだわっていない様子だとも分析している。
過去の高額補強とは一線を画す慎重路線
ファーガソン監督退任後のユナイテッドは、ディ・マリアやアレクシス・サンチェス、フレッジ、サンチョなど高額補強が不発に終わるケースが続いてきた。しかし現体制下ではムベウモやクーニャの獲得が成功例とされ、今回のサントス、ティーレマンスの補強も「堅実な補強路線」の延長線上にあると同紙は評価する。
「同額を投じるなら、降格経験のある選手より、ずっと良い価値のある補強だ」
今後カマヴィンガらの獲得が実現するのか、それとも過去のように「決定版」が結局見つからないまま夏が終わるのか、ユナイテッドの中盤補強劇は続く見通しだ。
エンタモ編集部の視点
カゼミロの移籍とウガルテの離脱で「守備の破壊者」不在に陥ったマンUの補強劇は、名門再建の難しさを映す。8500万ポンドを投じてもタイプの合う選手が揃わない現実は、資金があれば強くなるという単純な図式を否定する。カマヴィンガら大物の名が並ぶ一方、必要なのは派手さより役割の噛み合わせ――補強の本質を突く一件だ。
「守備専門の中盤」が市場で手に入りにくい理由
相手の攻撃を潰し、奪ったボールを前に渡す。この役割は、試合を見ていても目立ちません。得点もアシストも記録されないため、数字で評価しにくいという性質があります。
評価しにくいということは、移籍金が付きにくいということでもあります。同時に、この役割の選手が育ちにくい理由にもなります。育成年代では攻撃に関われる選手が評価されやすく、守備だけを突き詰める道を選ぶ動機が小さい。市場に出てくる数がそもそも少ないのは、この段階から始まっています。
それでも必要とされるのは、不在になったときの影響が大きいためです。中盤で潰す役がいないと、守備陣が晒され続けます。記事が「両選手とも破壊者タイプではない」と指摘しているのは、費用対効果は良くても穴が埋まっていないという意味です。8500万ポンドを使ってなお探し続けているという状況が、この役割の希少さを表しています。
出典:The Guardianより。翻訳・要約はエンタモ編集部。