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ノーラン新作『オデュッセイア』興収がブレードランナー2049超え

2026年7月29日 12:56エンタモ編集部
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クリストファー・ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』が、公開からわずか5日間で世界興行収入3億600万ドルを突破し、SF映画の名作として知られる『ブレードランナー2049』の生涯興行収入を上回ったことが分かった。ホメロスの叙事詩を原作とする本作は、マット・デイモン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロンらが出演している。

公開初週末で過去最大のオープニング

『オデュッセイア』は公開初週末で約2億6500万ドルを記録し、これはノーラン監督のキャリアにおいて最大のオープニング興収となった。『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』といった過去の大ヒット作を上回るスタートで、前作『オッペンハイマー』が僅差で届かなかった全世界興収10億ドルの大台も、今回は現実的な射程に入ってきたとみられている。

『ブレードランナー2049』とはどんな作品か

比較対象となった『ブレードランナー2049』は、デニス・ヴィルヌーヴ監督が手がけた2017年公開のSF映画で、リドリー・スコット監督による1982年のオリジナル版の続編にあたる。批評家からの評価が非常に高く、アカデミー賞では撮影賞と視覚効果賞を受賞。製作費1億8500万ドルに対し、世界興収は約2億7500万ドルにとどまっていた。ノーラン監督自身も本作からの影響を公言しており、ヴィルヌーヴ監督とは大判フィルムでの撮影や壮大な物語を好む点で親交が深いとされる。ヴィルヌーヴ監督は今年後半、続編『デューン PART3』の公開も控えている。

スコット監督は続編に厳しい評価

高い評価を得た『ブレードランナー2049』だが、オリジナル版を手がけたリドリー・スコット監督自身は必ずしも満足していなかったようだ。米メディアVultureのインタビューで、上映時間の長さについて率直な不満を語っていたと報じられている。

エンタモ編集部の視点

公開5日で『ブレードランナー2049』の生涯興収を超えるという数字は、ノーランが「作家性の強い大作を劇場で当てられる」稀有な監督であることを改めて示す。配信全盛でも観客を映画館に呼び戻せる名前の価値は計り知れない。ホメロスの叙事詩という難解な題材で10億ドルが射程に入る事実は、知的な大作にも巨大市場が存在することの証明でもある。

叙事詩を映画にすることの、最初の難関

『オデュッセイア』は紀元前8世紀ごろに成立したとされる古代ギリシャの叙事詩です。トロイア戦争のあと、故郷へ帰るまでの10年を描いています。

映画化で最初に問題になるのは、この作品が時系列順に語られていないことです。物語は旅の途中から始まり、それまでの出来事は本人が語る回想として挟み込まれます。有名な怪物との遭遇の多くは、実は主人公が宴席で語る昔話という形をとっています。

この構成をそのまま映像にするか、時系列に並べ替えるか。どちらを選ぶかで作品の性格が変わります。並べ替えれば分かりやすくなりますが、語り手が自分の冒険を語るという枠組みが失われる。時間の扱いを繰り返し主題にしてきた監督がこの原作を選んだこと自体に、その関心が表れているように見えます。

出典:Colliderより。翻訳・要約はエンタモ編集部。

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