イ・チャンドン新作『Possible Love』日本公開10月23日、Netflix配信11月6日から

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韓国の名匠イ・チャンドン監督が8年ぶりに手がけた新作『Possible Love(原題)』の公開スケジュールが発表された。韓国では9月23日に劇場公開され、日本では10月23日から劇場公開、その後11月6日からNetflixで世界配信されるとみられる。米国、カナダ、英国、アイルランド、そして日本でも同日の劇場公開が予定されている。
本作はヴェネチア国際映画祭でワールドプレミア、トロント国際映画祭で北米プレミアが行われる予定で、秋の映画祭シーズンを代表する韓国映画として注目されている。
あらすじは?夫婦2組の運命が交錯
物語は、ある葬儀の後に交わる2組の夫婦を描く。リストラされた夫ホソク(ソル・ギョング)と静かに暮らすミオク、そして解雇された労働者を追うドキュメンタリー監督イェジと夫サンウ(チョ・インソン)。ミオクがイェジの撮影に応じたことから2人の女性は親しくなるが、ミオクはサンウへの感情に戸惑うようになる。2組の夫婦の関係が重なり合う中で、それぞれの結婚生活に亀裂が生じていく。
キャストは韓国トップスターが集結
主演にはチョン・ドヨン(『シークレット・サンシャイン』)、ソル・ギョング(『ペパーミント・キャンディー』)、チョ・インソン(『モガディシュ 脱出までの14日間』)、チョ・ヨジョン(『パラサイト 半地下の家族』)が名を連ねる。韓国映画界を代表する演技派が一堂に会する布陣として、公開前から話題を集めている。
『バーニング』『ポエトリー』に続くイ・チャンドン監督の新境地
イ・チャンドン監督は『バーニング』『ポエトリー』『シークレット・サンシャイン』に続く長編で、脚本はオ・ジョンミとの共同執筆。制作はPinehouse Film Co., Ltd.、Anonymous Content, LLC、Nowfilm Co., Ltd.が手がけている。ヴェネチア、トロントという2大映画祭での上映を経て劇場公開、そしてNetflixでの世界配信という流れは、今秋の韓国映画の中でも特に注目される公開形態と言えそうだ。
エンタモ編集部の視点
8年ぶりの新作をヴェネチア・トロントを経て劇場と配信で同時展開する流れは、作家性の強い映画が国際市場へ届く現代的な回路を示す。イ・チャンドンのような巨匠でも、Netflix配信を組み込むことで世界の観客に一斉にリーチできる。芸術映画と配信は対立するものと見られがちだが、両者を組み合わせる手法が定着しつつあることを、この公開設計は物語る。
劇場公開と配信を、2週間で橋渡しする設計
映画が劇場で公開されてから配信に回るまでの期間を、業界ではウィンドウと呼びます。かつては数か月あるのが普通でした。劇場での収益を確保してから、次の窓口へ渡すという考え方です。
この期間が近年短くなっています。今回も日本での劇場公開が10月23日、配信が11月6日で、間隔は2週間ほどです。劇場で観る人と配信で観る人を、ほぼ同時に取りにいく形になっています。
作家性の強い作品にとって、この形には現実的な意味があります。映画祭で評価を得ても、劇場だけでは届く範囲が限られる。国際的な配信に乗れば、劇場にかからない地域の観客にも届きます。映画祭での評価を劇場に、劇場の話題を配信につなげるという順序が設計されている。8年ぶりの新作が複数国で同日公開されるという形も、この経路があって初めて成立します。
出典:Varietyより。翻訳・要約はエンタモ編集部。