AHSシーズン13は『コヴン』続編でなく全シーズン集結と判明

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「アメリカン・ホラー・ストーリー」シーズン13について、製作総指揮のライアン・マーフィーが新情報を明かした。人気シーズン「コヴン」の続編と噂されてきたが、実際は歴代シーズンのキャラクターが一堂に会する内容になるという。
「コヴンではなく、全シーズンだ」
新作「The Shards」のプレミアで、マーフィーはEntertainment Tonightの取材にこう語った。
「みんな『コヴン』シーズンだと思っているけど、違う。全シーズンなんだ」
サラ・ポールソンが撮影セットで魔女姿の衣装を着ている写真が流出し、「コヴン」続編・スピンオフ説が広まっていたが、今回の発言でその噂は否定された形だ。
サラ・ポールソンは5〜6役、ジェシカ・ラングは4役を演じる
マーフィーによると、サラ・ポールソンは劇中で5〜6役を演じ、ジェシカ・ラングは代表的な4キャラクターすべてを演じるという。エヴァン・ピーターズも5役を担当するとのことで、キャシー・ベイツ、エマ・ロバーツ、ビリー・ロードも出演する。マーフィーは今回のシーズンを「アベンジャーズのようだ」と表現し、「みんなが集結して究極の悪を倒す」と説明した。
過去に出演を断っていた歴代キャストも、この“全員集合”という構想を聞いて出演を決めたという。マーフィーはジェシカ・ラングに企画を提案した際の反応についてこう振り返っている。
「彼女は『やばい、これはもう出るしかない』という反応だった」
放送日とその他の出演者
シーズン13にはアンジェラ・バセットの再出演に加え、「Love Story」で注目されたポール・アンソニー・ケリー、ジョン・ウォーターズ、ジョーイ・ポラリらも出演する。なお、アリアナ・グランデの出演も予定されていたが、自身のツアー「Eternal Sunshine Tour」との日程調整がつかず降板したと今月報じられている。シーズン13は全13話構成で、アメリカでは9月24日午後6時(太平洋時間)よりFXとHuluで配信・放送が始まる予定だ。
エンタモ編集部の視点
噂を否定しつつ「全シーズン集結」という想像を超える構想を明かす手法は、長寿アンソロジーシリーズならではの話題づくりだ。俳優が一人で5〜6役を演じるという趣向も、この作品が「役者の演技力の見本市」として愛されてきた歴史の集大成といえる。
アンソロジー形式が可能にする「総決算」
毎シーズン設定をリセットするアンソロジー形式だからこそ、13シーズン分の世界観やキャラクターを一堂に集めるという離れ業が成立する。これは長く続いた作品への、ファンとキャストへのご褒美のような企画だ。同じ俳優が複数の役を演じ分けてきた蓄積があるからこそ、「全シーズン集結」が単なる寄せ集めでなく、シリーズの歴史そのものを祝う祭典になる。長く一つの作品を作り続けることの価値が、こうした形で結実している。
アンソロジー形式の強みを、自ら手放すということ
『アメリカン・ホラー・ストーリー』は、シーズンごとに舞台も物語も入れ替え、同じ俳優が毎回まったく別の人物を演じるという形式で続いてきました。
この作りにははっきりした利点があります。どのシーズンからでも入れるということです。前作を知らなくても困らないので、新しい視聴者が途中から加わりやすい。長期シリーズが抱える「今さら追いつけない」という問題を、構造そのもので回避してきました。
今回の全シーズン集結は、その逆を行きます。過去を知っているほど面白い作りになるぶん、初めて観る人には手が届きにくくなる。サラ・ポールソンが5〜6役、ジェシカ・ラングが4役を演じるという構成は、この形式の集大成であると同時に、そろそろ畳みにかかっている合図とも読めます。総集編は、続ける作品より終える作品で作られるものだからです。
出典:Varietyより。翻訳・要約はエンタモ編集部。