『寄生獣』新作実写ドラマ『Parasyte: Tamiya』、2027年にNetflixで世界配信 主演は忽那汐里

Netflixは7月22日、岩明均さんの漫画『寄生獣』を原作とする新たな実写シリーズを制作すると発表した。タイトルは『Parasyte: Tamiya』で、2027年に全世界で配信される。
主人公は「田宮良子」
本作が主人公に据えるのは、原作『寄生獣』の重要人物である田宮良子だ。Netflixの説明によれば、物語は冷静で「人間的」なパラサイトである田宮良子が、パラサイトと人間は共存できるのか、できるとすればどのようにして可能なのかを問い始めるところから展開する。田宮の視点を通すことで、『寄生獣』の世界は生存とアイデンティティ、そして人間であるとはどういうことかを映す鏡になるという。
原作の田宮良子は、高校教師の身体を乗っ取ったパラサイトで、泉新一の前に立ちはだかる存在だ。当初は見境なく人を襲う冷酷なパラサイトだったが、教師という仕事を通じて人間について多くを学んでいく。新一とミギーが一つの身体を共有する姿を見て、人類との共存こそが自分たちの種の生存の可能性を高めると考えるようになる。
主演は忽那汐里
田宮良子役を演じるのは忽那汐里さん。『デッドプール』や実写版『名探偵コナン』、『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』などに出演してきた。
『Parasyte: The Grey』のチームが再結集
前作にあたる韓国の実写シリーズ『Parasyte: The Grey』を手がけたヨン・サンホ監督が企画として参加し、脚本もリュ・ヨンジェ氏とともに共同で担当する。監督は柿本ケンサク氏と中川和博氏。制作は前作に続きWOWPOINTが担当する。
『寄生獣』のこれまで
岩明均さんの原作漫画は、講談社『アフタヌーン』で1990年から1995年まで連載された。2014年にテレビアニメ化、同年と2015年に実写映画化されている。韓国発の実写シリーズ『Parasyte: The Grey』は2024年4月にNetflixで世界配信された。
エンタモ編集部の視点
原作の映像化がこれまで泉新一を軸にしてきたことを踏まえると、田宮良子を主人公に据える判断は思い切っている。彼女は原作のなかで唯一「学び、考えるパラサイト」として描かれた存在で、共存というテーマを正面から扱うには最適な視点人物だ。韓国版『Parasyte: The Grey』が原作の設定を借りた別の物語だったのに対し、今回は原作の人物へ直接踏み込む形になる。
なぜ今、田宮良子が主人公なのか
『寄生獣』はこれまで何度も映像化されてきましたが、いずれも泉新一とミギーの関係が物語の中心にありました。2014年から2015年にかけて公開された日本の実写映画も、新一の側から描かれた作品です。田宮良子を主役に立てた映像化は、これが初めてになります。
原作の田宮良子は、他のパラサイトと決定的に違います。高校教師として人間社会に紛れ込むうちに、人間そのものを観察し、考えるようになる存在です。出産という経験まで通過し、最終的には人類との共存という発想にたどり着きます。「怪物の側から人間を見る」という原作の芯を担っていたのは、実は新一ではなく彼女でした。
企画として参加するヨン・サンホ監督は、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のように、災厄のなかで人間がどう振る舞うかを描いてきた作家です。その手つきと、観察者としての田宮良子という視点は相性がよく、人選としては筋が通っています。
出典:Anime News Network(原典:Netflix、コミックナタリー)より。翻訳・要約はエンタモ編集部。画像はエンタモ編集部作成。