ヒューゴ・ウィーヴィング主演の豪ドラマ、8月26日Netflix世界配信

『マトリックス』シリーズなどで知られるヒューゴ・ウィーヴィングが主演を務めるオーストラリア発のドラマシリーズ「The Airport Chaplain(原題)」が、Netflixで全世界配信されることが明らかになった。配信開始日は8月26日で、豪放送局SBSでの放送・配信と同日になる予定だ。全8話構成で、すでにシーズン2の開発も進んでいるという。
どんな作品?空港を舞台にした人間ドラマ
物語の主人公は、国際空港のターミナルで働く型破りなチャプレン(聖職者)トバイアス・ウォレス。ラフな身なりで蛍光ベストを着た彼は、規則を曲げてでも旅行者やスタッフを助けようとする人物として描かれる。そこに、彼の存在をコスト削減の対象と見なす野心的な新任ターミナルマネージャー、ミラ役として『The Pitt』で注目を集めたシャバナ・アジーズが対峙する。手荷物係の過重労働やセキュリティ問題、家族の別れや悲嘆に暮れる人々など、空港内で起きる様々な人間模様が描かれるという。
豪州の実話がヒントに
企画は、制作会社Wooden Horseの共同創業者ジュード・トロイ氏が、メルボルン空港のチャプレンに紛失した手荷物を助けてもらった実体験がきっかけになったと報じられている。トロイ氏はコメントで次のように語っている。
「Wooden Horseの使命は、上質な脚本によるオーストラリアの物語を世界の観客に届けることです」
ウィーヴィング自身も本作への思いをこう明かしている。
「トバイアス・ウォレスという役には、すぐに引き込まれました。欠点はあるが深く人間味のあるキャラクターです」
豪華な共演陣にも注目
共演には『Bump』のクラウディア・カーヴァン、『Heartbreak High』のトーマス・ウェザーオール、『Kingdom of the Planet of the Apes』出演経験のあるラス・サミュエル・ウェルダアブジギらが名を連ねる。脚本・制作は『The Clearing』などで知られるエリース・マクレディが手掛けており、来月開催のメルボルン国際映画祭でワールドプレミアが予定されている。日本での配信詳細は現時点で明らかになっていないが、Netflixを通じて190以上の国と地域で視聴可能になる見込みだ。
エンタモ編集部の視点
企画の出発点が「メルボルン空港で紛失した手荷物を助けてもらった」という個人的な体験だという点に、この作品の性格が出ています。制度を告発する話ではなく、制度の隙間で人が人を助ける話。コスト削減の対象として彼を見る新任マネージャーという対立軸も、そこから素直に引き出されたものでしょう。SBSとNetflixが同日という形も、オーストラリアのドラマが世界に出る経路が変わったことを示しています。
空港チャプレンという、あまり知られていない仕事
主人公の職業として出てくるチャプレンは、架空の設定ではありません。世界の主要な空港には、宗教を限定しない祈祷室や静かな部屋が設けられていることが多く、そこに聖職者が常駐している空港があります。もともとは船、軍、病院に置かれてきた役割が、人が大量に行き交う場所として空港にも広がったものです。
仕事の中身は宗教行為だけではありません。欠航で足止めされた人、遺体を伴って帰国する人、長い単身赴任に発つ家族を見送る人。空港は移動の施設であると同時に、別れと再会が集中する場所です。そして忘れられがちですが、対象には旅行者だけでなく、そこで働く職員も含まれます。作中で手荷物係の過重労働やセキュリティの問題が描かれるのは、この職業の実際の守備範囲に沿っています。
日本でも成田や関西などの空港に祈祷室が置かれていますが、常駐の聖職者という形はあまり一般的ではありません。この職業自体が日本の視聴者にとって馴染みが薄いぶん、作品の入口としては新鮮に映るかもしれません。
出典:Deadlineより。翻訳・要約はエンタモ編集部。