「ブルーマウンテン州」続編は絶望的 『リーチャー』主演アラン・リッチソンが本音を告白

コメディドラマ「ブルーマウンテン州」で主人公サッド役を演じたアラン・リッチソン(現在は「リーチャー」主演)が、噂されていたシーズン4復活について踏み込んだコメントを残した。長らく続報が待たれていたプロジェクトだが、今回の発言でその見通しは厳しいものであることが明らかになった。
Reddit AMAで復活を否定するかのような発言
Reddit上のAMA(なんでも質問コーナー)で復活の可能性を問われたリッチソンは、率直に現状を語った。
「続編は試みたんだ。でも番組も、キャストも、作り上げた世界観も、すべてが巨大になりすぎた。しかもアメフトというテーマはかなりドメスティックなもの」
さらに制作費についても言及し、「今の時代にあの規模のコメディを作るのは非常にコストがかかる」と説明。キャストを削減して規模を縮小する案も検討されたというが、「それでは番組の魂を失ってしまう」と語り、次のように結論づけた。
「その船はもう出てしまったんだと思う。悲しいけれど。でも僕の心の中には、いつも楽しい場所として残り続けるよ」
2024年から浮上していた復活案
シーズン4構想は2024年2月に初めて報じられ、配信先を探しているとの情報が伝えられていた。その後リッチソン自身も開発が続いていることを認め、「リーチャー」を配信するプライム・ビデオが受け皿になる可能性も取り沙汰されていた。しかし今回の発言により、少なくとも現時点でのプロジェクトは事実上の終了を迎えたとみられる。
大所帯キャストも壁に
「ブルーマウンテン州」はダリン・ブルックスやクリス・ロマーノら主要キャストに加え、デニース・リチャーズや後に「アロー」で知られるスティーブン・アメルなど、多くの出演者を抱える作品だった。Spike TVで全39話が放送された後、ファンの支援によるクラウドファンディングで2016年に映画「ライズ・オブ・サッドランド」も制作されており、根強い人気を誇るシリーズとして知られている。
エンタモ編集部の視点
「船はもう出てしまった」という主演の言葉に、作り込んだ世界観が逆に足かせになるという創作の皮肉が凝縮されている。規模を縮小すれば魂を失うというジレンマは、配信時代の高コスト化と無縁ではない。アメフトという題材の国内向けな性格も、世界市場を狙う配信では不利に働く。愛された作品ほど安易に畳めない、続編の難しさを率直に語った点に誠実さがある。
アメフトを題材にした作品が、国外で売りにくい理由
配信サービスが制作の中心になった結果、作品は最初から世界市場を前提に作られるようになりました。この変化が、題材の選び方に影響しています。
アメリカンフットボールは、米国では圧倒的な人気を持つ一方、国外での競技人口も視聴習慣も限られます。ルールが複雑で、知らない人にはまず説明が必要になる。その説明に尺を割けば、物語の進行が止まります。サッカーやバスケットボールのように、説明なしで通じる競技とは条件が違います。
リッチソンの「アメフトというテーマはかなりドメスティックなもの」という発言は、この構造を指しています。作品の出来とは無関係に、投資を回収できる市場の広さが最初に問われる。制作費の高いコメディで、しかも国外に届きにくい題材となれば、判断は厳しくなります。「その船はもう出てしまった」という言い方には、この計算が含まれているように読めます。
出典:ScreenRantより。翻訳・要約はエンタモ編集部。