アロンソ45歳、F1続投は2027年新規則次第か 去就に注目

アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが7月29日に45歳の誕生日を迎える。今季は苦戦が続くマシンでチームメイトのランス・ストロールとの最下位争いを強いられており、来季以降の去就が改めて注目されている。
今季の低迷とホンダ製PUの不調
2017年以来のドライバーズ2度のワールドチャンピオンであるアロンソにとって、今季最大の「ライバル」はホンダ製パワーユニットとその制御ソフトだったという。特に高速コースのシルバーストンやスパ・フランコルシャンでは電力供給のトラブルが目立ち、V10時代を知り、ルマンやインディ500、ダカールも経験してきたベテランにとって歯がゆい展開が続いている。
アストンマーティンが目指す立て直し
チームはハンガリーGPで「Bスペック」シャシーを投入し、続くオランダGPではBスペックのホンダ製エンジンを導入予定。空力の第一人者エイドリアン・ニューウェイやフェラーリ出身の技術責任者エンリコ・カルディーレを迎え「スーパーチーム」として期待を集めたが、シーズン序盤から結果が伴っていない。アロンソは次のように振り返っている。
「多くの期待があったが、その期待に応えられなかった。11戦連続で同じような順位が続き、がっかりしている。それでもチーム全員がこれを課題と捉え、実現させようとしている」
決断の鍵は2027年の新規則
アロンソ自身は、来季の去就を今季の成績だけで判断するつもりはないと明言している。ハイブリッドのエネルギー配分が変わる2027年からの新レギュレーションが、現役続行の可否を左右する大きな要素になりそうだ。スパでは次のように語っていた。
「来季の決断は、ルールについての話が大きい。スパやシルバーストンのようなコースでこの車を走らせることは、自分が思い描く未来ではない」
好走できるマシンと、ドライバーにとって魅力的なレギュレーションが揃うかどうかが、24年目のシーズンに挑むかどうかを決める分岐点になりそうだ。
エンタモ編集部の視点
2度の王者が45歳でホンダ製PUの不調と格闘する姿は、才能だけではどうにもならないF1の残酷さを映す。ルマンやインディも制したアロンソのキャリアは、勝てるマシンを引き当てる運もまた実力のうちだと物語る。2027年新規則が去就を左右する状況は、ベテランにとって「最後にもう一度勝てる車を」という執念の試金石になっている。
規則が変わる年は、ベテランの去就が動く
F1では数年おきに車両規則が大きく変わります。この年は各チームが白紙から設計し直すため、力関係が入れ替わりやすい。長く下位にいたチームが一気に前に出ることもあります。
この周期が、キャリアの終盤にいるドライバーの判断に効いてきます。いま速くないチームでも、規則が変わった年に強い車を用意できれば状況が変わる。逆に、いま強いチームが規則変更でつまずくこともある。どの年にどのチームにいるかという賭けになります。
45歳という年齢そのものは、体力の面では以前ほど決定的ではなくなりました。それより残された年数のほうが問題になります。あと2年か3年しか走らないとすれば、そのうち何年を強い車で走れるか。
2027年の新規則次第という言い方は、この計算を指しています。年齢が去就を決めるのではなく、規則の周期と残り年数の掛け算が決めている、という見方のほうが実態に近いはずです。
出典:Autosportより。翻訳・要約はエンタモ編集部。