アストンマーティン復活は時間の問題?元F1ドライバーがニューウェイ体制を分析

画像:Aston Martin-Red Bull./Alan Farrow(PDM 1.0) / 出典 / ライセンス(本文の内容と直接の関係はないイメージ画像です)
元F1ドライバーのフアン・パブロ・モントーヤ氏が、エイドリアン・ニューウェイ氏の指揮下でアストンマーティンが成功を収めるのは「時間の問題」だと発言した。現在チームは苦しいシーズンを送っているが、長期的には大きな飛躍を遂げると見立てている。
ニューウェイ氏は2025年にマネージング・テクニカル・パートナー兼株主としてアストンマーティンに加入し、2026年からはチーム代表も兼任している。2026年の新レギュレーションとホンダとの新パワーユニット提携を導く重要な役割を担うが、就任後の立ち上がりは順調とは言えず、チームはコンストラクターズ選手権で10位に沈んでいる。ハンガリーGPでは新たなB仕様車を投入し、巻き返しを図っている。
アロンソの発言は「チームへの激励」
2度のチャンピオン経験を持つフェルナンド・アロンソ選手が、ニューウェイ氏とパワーユニット供給元のホンダへの信頼を公言したことについて、モントーヤ氏は内部への鼓舞が目的だったと分析する。
「公には、チームを少し後押ししようとしているんだと思う。マックスがやっているのと同じように。『残りたいけど、もっと良くならないと』というメッセージだ」
さらにモントーヤ氏は、成功するかどうかではなく「いつ」実現するかが問題だと強調。モンツァ、バクー、マドリードといった今後のレースを経て、新パワーユニットが本格投入される頃には、チームの本当の実力が見えてくると予想している。
マドリードでの浮上に期待
モントーヤ氏は、マドリードGPの時点でウィリアムズやアルピーヌに近い位置につけていれば「素晴らしい」と語り、今後数戦での成長に期待を寄せた。一方で、車の競争力が改善しなければ、現在の2人のドライバーが今後チームを離れる可能性にも言及している。
「マシンが本当に良くなれば、この2人のドライバーを最低でもあと数年は見られるだろう。競争力がないままなら、2人とも去ってしまうかもしれない」
ニューウェイ体制がいつ結果として結実するのか、今後のレースでの動向が注目される。
エンタモ編集部の視点
ニューウェイという名匠を迎えても即結果は出ず10位に沈む現実は、F1が個の才能だけで勝てない総合力の競技であることを示す。「時間の問題」という評価は楽観にも聞こえるが、2026年新規則という大変革が実力を測り直す好機になる。名設計者の真価は規則が変わる年にこそ問われる――アストンマーティンの再建はその試金石といえる。
設計者が移籍しても、すぐには結果に出ない
F1の車は、設計に着手してから実戦に投入されるまで1年以上かかります。風洞での試験、規則との照合、部品の製造。工程が長いため、途中から方針を変えることが難しい。
この時間差が、評価を難しくします。ある設計者が加入した年に走っている車は、その人が来る前に設計されたものです。就任直後の成績は、前の体制の仕事の結果でしかありません。
だから就任1年目の順位で判断すると、たいてい誤ります。実際に評価が出るのは2年目以降、その人が最初から関わった車が走り始めてからです。今回「時間の問題」という言い方が出てくるのは、この時間差を前提にしています。
逆に言えば、2年目で結果が出なければ言い訳が効かなくなります。コンストラクターズ10位という現状は、まだ判断材料にならない。ただし、いつまでも猶予があるわけでもない、ということになります。
出典:Motorsport.comより。翻訳・要約はエンタモ編集部。