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クリステン・スチュワートが製作総指揮 伝説的レズビアン映画作家のドキュメンタリー予告編

2026年7月29日 12:55エンタモ編集部
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レズビアンの前衛映画作家バーバラ・ハマーの生涯と作品に迫るドキュメンタリー「Barbara Forever」の予告編が公開された。監督はブライディ・オコナー、製作総指揮にはクリステン・スチュワート、ディラン・マイヤー、マギー・マクリーンが名を連ねている。北米では2026年9月4日にニューヨークで公開され、その後各都市で順次公開される。

バーバラ・ハマーとはどんな映画作家か

ハマーは1974年、異性婚を経てカミングアウトした後、女性の身体や性をテーマにしたタブー破りの16ミリ実験映画で知られるようになったクィア映画作家だ。生涯で80本以上の作品を残し、映像は自身の内面を映す視覚的エッセイとして評価されてきた。

サンダンス編集賞、ベルリン国際映画祭テディ賞を受賞

「Barbara Forever」は2026年サンダンス映画祭のドキュメンタリー部門でジョナサン・オッペンハイム編集賞を受賞。さらにベルリン国際映画祭ではテディ賞(最優秀ドキュメンタリー賞)にも輝いた。単なる伝記映画にとどまらず、未公開映像や音声インタビューを織り交ぜた詩的な構成が高く評価されている。

クリステン・スチュワートらが製作に参加した背景

本作にはスチュワートのほか、パートナーのディラン・マイヤー、マギー・マクリーンが自身の製作会社ネヴァーマインド・ピクチャーズを通じて製作総指揮として関わっている。配給元のストランド・リリーシングは、彼らの参加について「実験的かつ政治的なハマーの映画遺産への敬意の表れ」とコメントしている。

北米公開スケジュール

「Barbara Forever」は2026年9月4日にニューヨークのフィルム・フォーラムで公開後、9月11日にロサンゼルス、9月18日にサンフランシスコなど北米各都市で順次公開される予定だ。日本での配給については現時点で情報がなく、今後の発表が待たれる。

エンタモ編集部の視点

80本以上の実験映画を残したクィア作家に、クリステン・スチュワートが製作総指揮として光を当てる意義は大きい。商業映画で活躍する俳優が、埋もれがちな前衛作家の記録に関わることで、周縁の映画史が主流の観客へと橋渡しされる。サンダンス編集賞やテディ賞の評価は、こうした「見えにくかった表現者」を再評価する時代の空気を反映している。

実験映画は、なぜ残りにくいのか

16ミリフィルムで作られた作品には、構造的な弱さがあります。まず上映機会が限られる。商業配給に乗らないため、映画館で長期間かかることがありません。

次に、フィルムそのものが劣化するという問題があります。適切な温度と湿度で保管しなければ、色が抜け、素材が縮み、最終的には再生できなくなります。この保管には費用がかかり、誰かが負担しなければ続きません。商業作品なら権利元が保管しますが、個人が作った作品には主体がいないことがあります。

生涯で80本以上という数字は、その規模の作品群がこの危うさの中にあったということです。近年は映画祭やアーカイブによる修復が進んでいますが、対象になるのは注目された作品に限られます。ドキュメンタリーが作られること自体が、作品を残す作業の一部になっている。予告編が公開されたというニュースの背後には、そういう性質があります。

出典:IndieWireより。翻訳・要約はエンタモ編集部。

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