デッドプールがWEBTOON世界に転生?マーベル新作コラボ始動

マーベルの人気キャラクター「デッドプール」が、韓国発の縦読みマンガ配信サービス「WEBTOON」を舞台にした新作に登場することが分かった。WEBTOON側が2026年7月24日に発表したもので、マーベルとWEBTOONによるコラボ企画の第一弾として複数のタイトルが公開されている。
その中でも注目を集めているのが、デッドプールを主人公にした作品だ。タイトルは長すぎて話題になっているが、内容はデッドプールが罠にかかりWEBTOONの世界に迷い込むという、いわゆる「異世界転生」もの。作品名には「found the longest title of all time」というフレーズが含まれており、日本のライトノベル的な長いタイトルを意識した作りになっているという。
あらすじと制作陣は?
物語は、デッドプールが何らかの罠によって「WEBTOONバース」と呼ばれる混沌とした多元世界に吸い込まれてしまうところから始まる。摂政時代風のドラマ、超人同士のケージマッチ、終末後の荒野、そして異様におしゃれな韓国の高校生たちが元の世界に戻る道を阻む——という設定だ。脚本は「Vibe Check!」のウチョマーが、作画はアニー・ファンが担当することが発表されているが、配信開始日はまだ明らかになっていない。
人気作品へのオマージュに期待
公式のヒントからは、既存の人気WEBTOON作品への言及がうかがえる。超人格闘の描写は「Combat Ward」や「The Fistfighting Mage」、摂政ドラマは「再婚皇后」、おしゃれな高校生たちは「ルッキズム」、終末世界は「全知的読者視点」や「Fallの世界」などを連想させると海外メディアは分析している。ただし具体的な作品名は公式には明言されておらず、あくまで推測の域を出ない。
相棒はレッサーパンダのデッドプール?
現時点で判明しているのは、デッドプールに「レッドパンダプール」という相棒がおり、敵役として「Kプール」なるキャラクターが登場するという点のみ。膨大なWEBTOON作品群を横断する内容になるとみられ、今後の続報が待たれる。
エンタモ編集部の視点
マーベルのキャラクターが韓国発のWEBTOONに「異世界転生」するという企画は、アメコミ・日本のライトノベル的文法・韓国の縦読み文化が一点で交わる象徴的な事例だ。長すぎるタイトルというネタ自体が、ジャンルの垣根の低さを物語る。
グローバルなIP流通の新しい形
かつてアメコミのキャラクターはアメコミの中で完結していた。しかし今や、デッドプールが縦読みマンガの世界で活躍する時代だ。これは巨大IPが、それぞれの地域で最も親しまれている媒体に合わせて姿を変え、新しい読者と出会う戦略の表れといえる。ライトノベル的な長いタイトルを意識した作りも、グローバルなファンダムの文法を熟知したうえでの遊び心だ。文化の越境が、IPに新たな命を吹き込んでいる。
縦読みマンガは、コマ割りの文法が違う
WEBTOONは、スマートフォンで縦にスクロールして読む形式です。韓国で広まり、いまは各国に展開しています。紙の漫画とは、絵の設計そのものが違います。
紙の漫画は、見開きという単位で組み立てられます。ページをめくる瞬間に驚きを置く、複数のコマを一望させて時間の流れを見せる、といった手法が使えます。縦読みではこれができません。読者は常に一方向にスクロールし、次に何が来るかは見えない状態で進みます。
代わりに使えるのが、余白の長さです。落下の距離を長い空白で表現する、間を取るために何もない領域を挟む。時間の経過を、指を動かす量に置き換えられます。フルカラーが標準なのも、印刷費がかからないためです。マーベルがこの形式に入るということは、作画の文法から作り直すということになります。長すぎるタイトルが話題になっているのも、この形式で目を引くための作法に合わせた結果でしょう。
出典:ScreenRantより。翻訳・要約はエンタモ編集部。