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OpenAIの新型AIキーパッド「Micro」レビュー 価格や使い勝手は?

2026年7月29日 12:56エンタモ編集部
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OpenAIが初めて手がけたハードウェア製品「Micro」が発表され、米メディアTechCrunchが実機レビューを公開した。ChatGPTやコーディング支援ツール「Codex」と連携するための専用キーパッドで、価格は230ドル(日本円で約3万円台)とみられる。専門キーボードメーカーのWork Louderとの共同開発で、コーダー向けの遊び心あるデバイスとして位置づけられている。

Microはどんな製品なのか

Microの上部には「エージェントキー」と呼ばれる6つのカスタマイズ可能なキーがあり、ChatGPTやCodex内で特定のタスクを実行できる。下部の6つのコマンドキーでそれらを操作する仕組みだ。パソコンとはBluetoothまたはUSBケーブルで接続する。特に便利な機能として、音声入力ボタンが搭載されており、ボタンを押しながら話しかけるだけで指示を出せる。キーの色は状態を示し、白は待機中、青は処理中、緑は完了、赤はエラーを表すという。

コーダーからの評価は厳しめ

本来のターゲットであるはずのコーダーたちからの反応は必ずしも好意的ではないようだ。Redditでは酷評が目立ち、あるユーザーは「本物の製品ではなくジョークだ」と評したと報じられている。独立系メディアAftermathも230ドルという価格について、より安価なDIYや既製品の代替と比べて正当化しにくいと批判的な記事を掲載したという。

使い込むと評価は変わる?

TechCrunchの記者は当初戸惑いを感じたものの、自分好みにキーを設定した後は「実際かなり楽しかった」と述べている。複数のChatGPTセッションを個別のキーに割り当てて切り替えられる点や、音声入力との組み合わせで作業効率が上がったと評価する一方、覚えるべき操作が多く学習コストは高いと指摘している。パソコンのキーボードとマウスで十分作業できる中、あえてMicroを使う理由が問われる場面もあるようだ。ChatGPTを日常的に使うヘビーユーザーであれば、230ドルを支払う価値はあるかもしれないとまとめている。

エンタモ編集部の視点

230ドルという値付けへの反発は理解できる。キーボードとマウスで足りている作業に、別の機械を足す理由が要るからだ。ただしレビュー担当者が「設定した後は楽しかった」と書いている点は見逃せない。この種の道具は、買った直後ではなく自分の手順に馴染ませた後で評価が変わる。学習コストの高さを認めたうえで勧めている点に、レビューとしての誠実さがある。

AI専用デバイスが繰り返し問われてきたこと

AIのための専用ハードウェアは、ここ数年いくつも登場しては厳しい評価を受けてきました。2024年に出たHumane AI PinやRabbit r1は、いずれも「スマートフォンでできることを、なぜ別の機械でやるのか」という問いに答えきれず、支持を広げられませんでした。

Microへの「ジョークだ」という反応も、根は同じところにあります。ただしMicroは、汎用の端末を置き換えようとしていません。キーボードの脇に置く周辺機器という位置づけで、いまの作業環境を捨てさせない設計です。過去の失敗を踏まえた引き算にも見えます。

評価が割れる本当の理由は、対象者の狭さでしょう。ChatGPTやCodexを一日に何十回も呼び出す人にとっては、切り替えの手間が減る価値は実在します。逆にそこまで使わない人にとっては、覚える操作が増えるだけの箱になります。値段の妥当性は、使用頻度で答えが変わる種類の問いです。

出典:TechCrunchより。翻訳・要約はエンタモ編集部。

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