『ランサム・キャニオン』S2、主要キャスト降板&新加入の理由とは

Netflixのロマンティック・ウェスタン『ランサム・キャニオン』がシーズン2で配信中だが、主演のジョシュ・デュアメルとミンカ・ケリーは続投した一方、シーズン1を支えたキャストの多くが姿を消した。代わりにパトリシア・クラークソンら実力派が新たに加わり、物語の方向性は大きく変化している。
デイビス、リード、ポーラ・ジョーはなぜ降板したのか
シーズン1で死亡したキャップ・ファラー役ジェームズ・ブローリンの不在は既定路線だったが、想定外だったのはエオン・マッケン、アンドリュー・ライナー、メタ・ゴールディングの3人の降板だ。作中では、パイプライン建設に伴い牧場を売却したことで、デイビスはオースティンへ移住しポーラ・ジョーとよりを戻し、リードはテキサスA&M大学へ進学したという設定で説明されている。
ショーランナーが明かした本当の理由
ショーランナーのエイプリル・ブレア氏はTVLineの取材に対し、デイビス役を降板させた本当の理由を語っている。
クインがデイビスと結ばれることを応援する視聴者が誰もいないと気づいた
三角関係が成立するには3人全員への感情移入が必要だが、視聴者の反応は「ステイテンと結ばれてほしい」の一択だったという。この結果を受け、シーズン2ではステイテンの新たな恋敵を登場させる方向に舵を切った。
新加入のパトリシア・クラークソンとベン・ロブソンの役割
最大の新加入は、HBO『シックス・フィート・アンダー』でエミー賞を受賞した実績を持つパトリシア・クラークソンだ。クインの母クレア・オブラディ役を演じ、複数回の結婚歴を持つ波乱に満ちた人生を送りながらも満たされず、その思いを娘に投影する複雑な母娘関係が描かれる。ブレア氏はクレアの加入について「世界観を広げる」ための布石とも語っている。また『アニマル・キングダム』のベン・ロブソンは、クインがニューヨーク滞在中に心を通わせた相手オリバー役として登場し、クインを追って帰郷しプロポーズするという新たな恋愛の障害として物語に絡む。
エンタモ編集部の視点
複数の主要キャストを物語上の設定で退場させ、新たな実力派を迎える手法は、長期シリーズが直面する俳優のスケジュールや契約の現実を、作劇で吸収する知恵だ。降板を「牧場売却による移住」と説明する丁寧さに、視聴者の没入を切らさない配慮が見える。キャスト刷新は諸刃の剣だが、うまく物語に織り込めば作品を次の段階へ進める好機にもなる。
シーズンをまたぐとキャストが入れ替わるのはなぜか
俳優との契約は、シーズン単位か複数年で結ばれるのが一般的です。次のシーズンが決まった時点で全員が残るとは限りません。他の作品に移ることもあれば、条件が折り合わないこともあります。
制作側の事情もあります。物語の方向を変えるとき、登場人物が多すぎると焦点が定まりません。整理して、新しい人物を入れる。今回パトリシア・クラークソンのような実力派が加わっているのは、方向転換に合わせた配役と読めます。
作中で降板の理由に説明を付けるのは、視聴者の疑問を残さないためです。移住した、進学した、という形にすれば筋は通ります。ただしこの説明が不自然だと、かえって不在が目立ちます。複数の人物が同じ時期に同じ理由でいなくなる展開は、外の事情を推測させやすい。今回、売却と移住でまとめて説明されているのは、その典型的な形です。
出典:ScreenRantより。翻訳・要約はエンタモ編集部。