新作『サイレントヒル:タウンフォール』最新プレビュー 舞台は1996年スコットランド

新作ホラーゲーム『サイレントヒル:タウンフォール』の最新プレビューが海外メディアEurogamerによって公開された。開発を手がけるのは『Observation』や『Stories Untold』で知られるScreen Burn Interactive(旧No Code)。同メディアは冒頭からおよそ4〜5時間分を実際にプレイし、シリーズプロデューサーの岡本基さんと、ディレクターのジョン・マッケラン氏に話を聞いている。
舞台は1996年、スコットランドの海辺の町
物語の主人公は記憶が曖昧な男性。ある女性を探して霧に包まれた町へとやってくるという、シリーズおなじみの導入から始まる。舞台となるのは「セント・アメリア」という架空の町で、時代設定は1996年。マッケラン氏は「実在すると信じられる町を作りたかった」と語り、あえてアメリカではなく、自分たちが実際に育ったスコットランドの地方都市をモデルにしたと説明している。町には「C.E.G.」という団体への抗議プラカードや「未亡人たちが正義を求める」という手書きの横断幕、閉鎖された診療所など、何かが起きた後であることを感じさせる不穏な演出が随所に散りばめられているという。
期待を裏切りつつ、シリーズらしさも残す
マッケラン氏は、シリーズファンとして『サイレントヒル2』を焼き直すだけにならないよう苦心したと明かしつつ、次のように語っている。
「馴染み深さを感じてほしい一方で、その期待を大きく裏切ることにもなるでしょう」
実際にプレイしたEurogamerの記者も、霧や不穏な物音といった“いつものサイレントヒル”らしさを感じながらも、「204」という数字や鳴り続ける電話、子どもの名前がつけられた漂流船など、新たな謎の存在が随所に散りばめられていたと述べている。
発売時期は今後発表へ
今回のプレビューでは具体的な発売日には触れられておらず、現時点では公式な発売時期は明らかになっていない。KonamiとAnnapurna、Screen Burn Interactiveの三者が共同で世界観の方向性を作り上げているとのことで、続報が待たれる。
エンタモ編集部の視点
「実在すると信じられる町を作りたかった」という言葉が、この作品の狙いをよく表している。サイレントヒルの怖さは怪物そのものより、日常が少しずつずれていく感触にあった。抗議のプラカードや閉鎖された診療所といった小道具は、事件の説明ではなく「この町で何かが起きた」という空気だけを残す使い方だ。シリーズの記号を借りずに同じ手触りへ近づこうとしている点で、期待は持てる。
コナミが外部スタジオにサイレントヒルを託す流れ
近年のサイレントヒルは、社内で作るのではなく外部のスタジオに委ねる形で動いています。『SILENT HILL 2』のリメイクを手がけたのはポーランドのBloober Teamでした。今回のScreen Burn Interactiveも、コナミの外にあるスタジオです。
同スタジオは旧No Codeとして『Stories Untold』や『Observation』を作ってきました。どちらも怪物を正面から見せるのではなく、画面の情報と語りだけで不安を積み上げていく作りです。舞台をアメリカではなくスコットランドに置いたのも、開発陣が実際に育った土地の空気をそのまま持ち込むためで、この作風と地続きの判断といえます。
パブリッシャーとして名前が挙がっているAnnapurnaも、大作より作家性の強い作品を扱ってきた会社です。三者の顔ぶれを見ると、シリーズの看板を継ぐというより、同じ主題を別の手つきで作り直す企画に近いことが分かります。
出典:Eurogamerより。翻訳・要約はエンタモ編集部。